オランダで1934(昭和9)年12月、65年の生涯を閉じた峰一郎の未亡人安達かねは、その後ベルギー国ブリュッセルに踏みとどまり、日本に帰国したのは第2次世界大戦後の混乱が一段落した1958(昭和33)年3月であった。夫の他界後、実に23年が経っていた。帰国したかね夫人は、1960(昭和35)年、夫の偉業を顕彰し、併せて国際的人材を養成するため、自らの全資産を寄付して財団法人「安達峰一郎記念館」(横浜市神奈川区沢渡)を設立し、初代理事長に就任した。その2年後の1962(昭和37)年6月、91歳の天寿を全うした。
 初代理事長安達かねの遺志は、歴代理事長に引き継がれて今日に至っている。
初代理事長安達かね1960-62(昭和35-37)
第2代理事長織田信恒1962-67(昭和37-42)
第3代理事長伊藤五郎1967-92(昭和42-平成4)
第4代理事長大内恒夫1992-2013(平成4−平成25)
第5代理事長佐藤友光2013−2014(平成25−平成26)
第6代理事長鈴木正貢2014−現在(平成26−現在)
 当財団法人は、1966(昭和41)年5月に、法人活動に好適な東京都新宿区若葉に移転し、さらに2002(平成14)年には、現住所に移転した。また財団の名称も、2007(平成19)年に「安達峰一郎記念館」を「安達峰一郎記念財団」と改称した。
 2008(平成20)年に施行された公益法人制度への申請に対しては、2012(平成24)年6月26日に内閣府より移行認定書が交付され、7月2日移行登記が完了した。
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